記念硬貨・記念コイン買取

1. 記念硬貨・記念コインの主な種類
1-1. 日本の記念硬貨
日本政府や日本銀行（造幣局）が発行する公式記念硬貨で、戦後の復興や天皇即位、オリンピック、万博などの記念として発行されます。
◆記念硬貨の種類と発行年・特徴・額面
東京オリンピック記念硬貨（1964年）
・特徴：1964年（昭和39年）10月10日から開催された、第18回夏季オリンピック東京大会を記念し発行された銀貨です。
・額面：1000円/100円
昭和天皇在位50年記念硬貨（1976年）
・特徴：昭和天皇の御在位を記念する硬貨のため「昭和天皇御在位50年記念100円白銅貨」とも呼ばれています。 1967年に発行、1977年に追加発行となり延べ7,000万枚発行されました。
・額面：100円
天皇陛下御即位記念硬貨（1990年）
・特徴：今上天皇(明仁天皇)の御即位を記念して造幣局より発行された10万円の記念金貨です。10万円プルーフ金貨幣セットと金貨・白銅貨(500円)の2点セットで計200万枚が発行され、当時113,300円・106,090円でそれぞれ販売されました。
・額面：10,000円/500円
長野オリンピック記念硬貨（1998年）
・特徴：1998年に長野県で開催された冬季オリンピックを記念して発行された硬貨です。500円白銅貨・5,000円銀貨・10,000円金貨の3種類が3回に分けて絵柄違いで発行され、計9種類の硬貨が存在します。
・額面：5,000円/500円
東日本大震災復興記念硬貨（2015年）
・特徴：復興への想いがデザインされた東日本大震災復興事業記念硬貨 金貨、銀貨ともに2015～2016年に1～4次の4回にわたって発行されました。
・額面：10,000円/1,000円

1-2. 日本のプルーフ貨幣セット
造幣局が発行する特別仕上げのコインセットで、通常の流通貨幣を美しく加工し、コレクション用に販売されているものです。
◆記念貨幣セットの特徴と発行年
ミントセット（プルーフ貨幣）
・特徴：各国の造幣局が発行する硬貨をケースに収納して販売するためのもので貨幣セットということもあります。確実に完全未使用品が入手できるため、コイン収集家に重用されています。
・発行年：毎年
地方自治法施行60周年記念硬貨
・特徴：地方自治法の60周年を記念して発行された数量限定の記念硬貨です。コレクター心をくすぐる、47都道府県ごとに図案の異なる点が大きな特徴となっています。
・発行年：2008年〜2016年
日本万国博覧会記念メダル
・特徴：日本万国博覧会開催の資金調達の一環として、日本万国博記念メダル協会から、1969年9月15日に発売されました。
・発行年：1970年

1-3. 世界の記念コイン（海外発行の記念硬貨）
各国の政府や造幣局が発行する記念コインで、金・銀を使用したものが多く、投資用の「金貨・銀貨」としての価値もあります。
◆記念コインの種類と特徴
ウィーン金貨ハーモニー
・発行国：オーストリア
・発行年：1989年〜
・特徴：800余年の伝統を持つオーストリア造幣局発行、オーストリア政府が保証する法定通貨で、純度は、99.99%。表面には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会場の「楽友協会：黄金の間のパイプオルガン」、裏にはウィーンホルン、ハープ、ビオラ、バイオリン、ファゴットなどの管弦楽器をレリーフしてあります。
アメリカンイーグル金貨
・発行国：アメリカ
・発行年：1986年〜
・特徴：元々アメリカ合衆国政府の発行する10ドル金貨のことを呼んでいましたが、現在では1986年から毎年発行されている地金型金貨名称です。アメリカンイーグル金貨の種類は1、1/2、1/4、1/10トロイオンスの4種類で、額面は1トロイオンス貨からそれぞれ50、25、10、5ドルです。また収集用にプルーフ加工（鏡面加工）されたものも発行されています。
メイプルリーフ金貨
・発行国：カナダ
・発行年：1979年〜
・特徴：メイプルリーフ金貨は、1979年から現在までカナダの造幣局で発行されている金貨です。当初、金貨投資で人気があった『南アフリカのクルーガーランド金貨』に代わる金貨を目指してつくられました。
パンダ金貨
・発行国：中国
・発行年：1982年〜

・特徴：パンダ金貨は、中国造幣公司より1982年から毎年発行されている地金型金貨です。金の純度は99.9パーセント以上。1トロイオンス、1/2トロイオンス、1/4トロイオンス、1/10トロイオンス、1/20トロイオンスの5種があります。

2. 記念硬貨・記念コインの買取査定ポイント
2-1. 貴金属の含有量
金貨（24K/22K）、銀貨（純銀）の場合、地金価値が高いため査定額が上昇します。プラチナ貨や銅貨も存在するため、素材によって評価が異なります。

2-2. 発行年・発行枚数
発行枚数が少ない記念硬貨はプレミアム価格がつくことがあります。例えば、昭和天皇在位50年記念10万円金貨は発行枚数が限られており、高額査定となります。

2-3. コンディション（保存状態）
未使用品（プルーフ仕上げ）は高額査定の対象となります。変色・傷・摩耗があると、地金価格での査定となる可能性がありますので、注意が必要です。

2-4. 鑑定書・証明書の有無
幣局発行の「証明書」や「ケース付き」の記念硬貨は価値が上がる傾向にあります。PCGS（Professional Coin Grading Service）やNGC（Numismatic Guaranty Corporation）などの鑑定済みコインは高額査定されやすい商品です。

2-5. 市場での需要
金相場・銀相場が上昇しているときは、金貨・銀貨の買取価格も高騰します。オリンピック記念・天皇即位記念など、特定のイベントに関連するコインは人気が高いため、査定額アップとなりやすいです。

特に、昭和天皇在位50年記念金貨・ウィーン金貨ハーモニー・オリンピック記念硬貨などの希少な記念コインは市場価値が高く、高額査定の可能性があります。
事前に貴金属の含有量・発行年・発行枚数・コンディション・鑑定書の有無を確認していただくと、査定がスムーズに行えます。

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